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仕事について

芹澤 和也

土木部2008年新卒入社

先輩に学び、
後輩に伝える。

家族とこの地に根をはって生きていきたい。結婚もまだしていませんでしたが、そういう将来の想いもあり、就職活動では転勤のない地元の中小企業を中心に受けていました。加和太建設の第一印象は、いろいろなことに挑戦できる会社。道路もあれば、橋も河川もある。国の仕事から県、市町村、民間まで、中小企業でありながら多種多様な工事を担当できそうだと思い、入社を決めました。最初の仕事は現場の片付けと測量。毎日、汗だく。でも、楽しかったなあ。体も動かせるし、職人さんたちに混じって一丁前に働いている感じがして。仕事で壁にぶつかったのは、現場代理人を初めて任されたときです。今思えば、予算も少ないし、工期も1ヶ月ほどの小さな工事の責任者でしたが、当時は夜眠れないくらいに悩んでいました。お金はどうすればいいんだ、この計画で問題ないか…。いざ、自分が責任者になると、まったく決められないのです。社内で施工図面とにらめっこしながら、ふと顔を上げると、携帯電話を片手にずっと話し込んでいるベテランの先輩社員の姿が目に飛び込んできました。話を聞くと、後輩から仕事の質問を受けていたとのこと。「あいつと電話すると充電が切れんだよ」と笑っていました。その話を聞いて、そうか、聞きまくっていいんだと気が楽になりましたね。それからはもう、ことあるごとに私も先輩社員に聞きまくりました。そして、現在は3年目の後輩に現場代理人を任せるとき、今度は「充電が切れるくらい電話してきていいぞ」と私が言ってやりました(笑)。先輩たちにしてもらったことは、後輩たちにもしてあげたいですからね。

最先端のICT土工を
学びながら挑戦。

現在は国道バイパスの新設工事を担当しています。予算だけ見ても、最初に現場代理人をしたときの100倍以上。さらに、この現場は私が初めて挑戦する「ICT土工」の現場です。ICT土工とは、ICT施工技術を活用した基礎工事を指し、たとえば、3次元設計データなどによって建設機械を自動制御して作業を進めるといったもの。深刻化する人手不足の解消や生産性の向上を目的に、国が推進している取り組みです。加和太でもいち早く3次元設計ソフトの導入を決め、土木部の社員は必死に勉強しながらデータを作成しています。正直、まだ慣れていない今は本当に大変。データ作成の専門スタッフを雇って作成している建設会社のほうが圧倒的に多いですからね。だけど、自分で手を動かしたからこそ、見えるものもある。それに、技術が日々進化するなか、他社よりも先に全員で習得に力を注げば、そのぶん知見もたまっていくし、実績も増える。現場での会話もこれまでは「ダンプ、何台分掘りました」と報告していたものが、「何m3掘りました」とより正確な数字のやりとりに変わっていくなど、最先端技術を使える会社と使えない会社の差はこれからもっと広がっていくと思います。一方で、長年培ってきた人の感覚、仕事に対する意識も大切。ICT技術はあくまで手段として捉え、責任感を持って仕事に臨むことが必要です。

自分たちの住むまちを
つくっている。

ここの現場の工事は今が山場。大きな問題はなく進んでいるものの、職人さんの確保はやはり苦労します。ただ、加和太では常に協力会社の職人さんたちを大切にしてきた歴史があるので、協力してくれる職人さんも多いと思いますね。監督するのは私たちですが、職人さんたちには自分たちができない専門的なことをやってもらっている。敬意を欠いたら、良いモノづくりはできません。それに、完成したときは「みんなでつくった」とみんなで喜びたい。そういう仕事を積み重ねていけば、「芹澤さんの現場だったら、忙しいけど行くよ」と言ってくれる職人さんも増えてくると思います。今後の目標は、入社時の志望動機と重なりますが、いろいろな工事に挑戦したい。より難易度の高い工事も担当してみたいですね。土木の仕事は本当に面白いですよ。自分がつくった道路の上を自分で通ることができる。家族にも「この道路、パパがつくったんだぞ」と自慢できる(笑)。この地に根を下ろしている建設会社だからこそ、自分や家族、友人たちが日々暮らすまちをつくることができるのです。

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