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CROSS TALK

STAR研修をふり返る若手社員座談会

「世界が注目する元気なまちをつくる」と目標を掲げる加和太では、入社直後からまちづくりのプロジェクトを実際に体感してもらいます。それが、「STAR研修」。新入社員たちは約4ヶ月かけて、自分たちでテーマを決め、企画・準備を進め、多くの人を巻き込んでイベントを開催。そして、その過程を通してプロジェクトの進め方、まちづくりの面白さや難しさを知っていくのです。今回は、入社年次の異なる5名の若手社員に集まってもらい、研修の企画やグループコーディネーターも務めた石田とともに当時のことを振り返ってもらいました。

MEMBER PROFILE

石田 佳織

2016年中途入社

HRPR室教育担当。STAR研修では、仕組みづくりから支え、新入社員たちの良き相談役も務める。この夏、ところてんダイエットに挑戦するが、挫折する。

前田 将大

2016年新卒入社

不動産部AM課に所属。土地活用をはじめ、まちづくりのコンサルティング業務を習得中。俳優の小栗旬と同じ身長であることを密かな自慢としている。

岡本 康平

2017年新卒入社

不動産部PM課に所属。賃貸不動産のオーナー向けの提案を日々行っている。丁寧な七三分けと丸眼鏡で、まるで幕末武士のようだと言われている。

小松 京介

2018年新卒入社

土木部に所属。2年目社員として施工現場で汗を流しながら成長中。好きな食べ物はカレー。最近、自炊にもはまっている。また、定期的に同期会を開催する盛り上げ役。

泉 真邑

2018年新卒入社

営業部に所属。コーポレートデザイン部で1年間の業務を経て、現在は営業事務として部員らをサポート。優しい先輩ばかりで「ちょっと咳き込むだけで心配してくれる」と笑顔で話す。

小林 優依

2019年新卒入社

建築部に所属。加和太に入社したばかりの1年目社員。現在は東京・代々木の現場で先輩たちの仕事を手伝いながら学んでいる。実家はお寺。お坊さんの資格を持つ。

STAR研修に挑戦する前のこと

「入社前から、すごく期待が大きかったですね」(小林)

石田

STAR研修の話を初めて聞いたとき、どう思った?小林さんは今年入社したばかりだからよく覚えてるんじゃない?

小林

この研修のことは合同企業説明会のときに初めて知りました。もともと建設業界って古い、堅いというイメージがあったのですが、楽しそうな会社だなと思いました。あと、私は参加できませんでしたが、同期が一つ上の先輩たちのイベントの手伝いを経験していて、内定式のときに「すごく楽しかったよ」と教えてくれたので、入社前から期待が大きかったですね。

石田

実際に自分たちが企画してみてどうだった?

小林

自分たちの代は初回の話し合いのとき、ほとんどアイデアが出ず、「シーン」としてしまって。「実現できるんだろうか…」という不安からのスタートでした(笑)。今思えば、学生時代に運営を手伝ったイベントは、最初から形があるものだったけれど、この研修ではすべてをゼロから考えなければいけない。そこが大変でしたが、面白さでもありましたね。

石田

岡本くんは?

岡本

僕も入社前から楽しみでした。小林さんと同じく、大学時代に学園祭の企画などを担当することも多かったので、それなりにできる自信があったのですが…。会社から期待されているというプレッシャーと、同期全員の気持ちをまとめるのは想像以上に大変でしたね。

前田

僕はその部分がとくに面白いと思ったなあ。同期にも「やるからには、歴代ナンバー1のイベントにしよう」「あの代はすごかったと言われるものにしよう」とみんなの気持ちを高めていました。

石田

さすが、モチベーション担当(笑)。

前田

でも、社長に途中報告に行ったら、「うーん。面白くないから、考え直したら」と言われて振り出しに。4ヶ月の準備期間があったのですが、まったく時間が足りなかったですね。

岡本

プロジェクトにおける時間管理の大切さを最初に学んだのも、この研修でしたね。

座談会メンバーが企画した
イベント概要

2019年入社組

この年は2グループで2回開催。第1弾は、子ども達に地元の野菜の魅力を伝えようと「おいでよ!やさいの杜」と銘打ち、三島野菜を使ったスムージーの材料当てクイズなどを実施し、三島野菜の魅力を楽しみながら伝えるイベントを開催。子ども達の笑顔をたくさん見ることができました。また、第2弾は「輝く地元の原石〜高校生がつなげる地元の輪〜」というタイトルのもと、静岡県東部地域の全7校の高校生とともに9つのコンテンツを制作。書道部によるパフォーマンスや和太鼓、琴の演奏、建築系の高校生による黒板づくりなどで地元の人たちに楽しんでいただきました。

2018年入社組

この年は3グループに分かれ、イベントを開催。第1弾は、三島の染物文化を体験できる「杜の染物屋さん」。地元の「遠州屋染物店」さんにご協力いただき2種類の染物体験とクイズを企画しました。第2弾は「ガチラジ」。加和太の運営する道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」のラジオステーションを企画の中心に据え、家族で楽しめるイベントに。第3弾は、三島の文化・歴史の継承を目指した「今昔フォトがたり」。昔の三島市街の写真と地図をヒントに街を歩き、その写真の現在の場所を探すという企画を実現しました。

2017年入社組

建設業の魅力を伝えようと「暮らしを彩るものづくり」というイベントを企画。日本大工の伝統的な技法であるカンナ削りのバトルを行ったり、ダンボールの橋を造ってもらい、どのチームの橋が耐荷重性が高いかを競ってもらったり。他にも、ランドスケープを知ってもらうために箱庭ならぬ瓶庭(テラリウム)を体験するコーナーや、漆喰塗りやタイル張り体験コーナーなど、多彩なコンテンツを実施。その結果、当初の予想を大幅に上回る5000名の来場者が訪れ、喜びながらもその対応に追われました。

2016年入社組

この地の伝統技法を用いた三嶋柄をテーマに「柄ランド」を開催。地元の子ども達に楽しく遊びながら、地元の歴史を学んでもらおうと、三嶋柄の紙ヨロイを着用しお菓子を入れた三嶋柄の紙のくす玉(ピニャータ)を割るゲームなど、様々な企画を用意。三嶋柄の傘で空を覆うアンブレラスカイを実施するなど、かなり大掛かりなイベントを作り上げました。入場者数はなんと2日間で8000名近く。コンセプトがしっかり確立されており、子ども達にも大人気のイベントでした。

この研修で学んだこと、成長したこと

「企画して、完成させるまでのプロセス全部」(前田)

石田

「学ぶ」という良いキーワードが出たので、ちょっと質問を変えてみよう。この研修でみんなが学んだと思うことは?

前田

一つのものを企画して完成させるまでのプロセス全部。コンセプトやターゲットを決めて、どうしたらこの人たちがここに来て笑顔になってくれるのかを突き詰め、コンテンツに落とし込んでいく。同時に、期日から逆算しながらスケジュールを決め、協力してくださる皆さんにどうお願いし、どう動いてもらうか。不動産部の今の仕事にも通じる部分がありますね。

石田

学んだことがもう現場で生かされている。いいね。他のメンバーは?

小松

土木部でも、最初に工期を決めてから段取りを組んでいくので、期日を決めてやることを逆算していくという感覚を学べたことは大きかったですね。

小林

建築もそうですね。あと、お願いするときのアプローチを人によって変えることの大切さを学びました。キャパシティを超えている同期を急かしても余計に動けなくなってしまうし、人によって連絡手段を変えて状況を確認したり。だから、今の現場でも、職人さんにお願いするときはその方の状況によってアプローチを変えるよう心がけています。

岡本

社会人としての基本的なマナーも身につきますよね。研修でありながら、協力してくださる地域の人など、社外の方々に連絡することも多いし、全社に向けてメールを送ることもありましたから。あと、学んだことではないけれど、この研修を通して加和太の風通しの良さを改めて実感できました。

石田

というと?

岡本

社長や専務とやりとりする機会も数多くありますし、配属された部署以外の先輩たちも準備や当日の運営に協力してくれるので、自然と距離が縮まりますよね。

同期とのつながりも強くなりますよね。研修が終わってからもずっと仲が良いし、昼休みに仕事の相談の電話がかかってきたり。お互い心の支えになりますね。

石田

なるほど。同期っていいよね。ところで、岡本くんは新入社員としてだけでなく、その後、メンター(相談役)としてもこの研修に携わっているけど、メンターとして学んだことはあった?

岡本

どこまでフォローをすればいいのかという見極めの大切さを学びましたね。すべてを教えてしまったら、成長につながらない。「次、どうしたらいいと思う?」とできるだけ考えさせるようにしていました。今の部署ではまだ後輩がいないので、とても良い勉強になりました。

小林

私の同期が「岡本さんのサポートが本当に心強かった」って言っていました。よく話を聞いてくれて、時には一緒に行動してくれたから、つらいときも乗り越えることができたそうです。

石田

すごく良いメンターだったんだね。忙しいとき、落ち込んでいるとき、どうサポートしてあげるかって本当に大切なことだよね。

2019年のイベント「輝く地元の原石~高校生がつなげる地元の輪」での高校生との事前打合せ

加和太の魅力を伝えるとすると

「先輩も、会社も、常に前向きで熱量が高い」(岡本)

加和太は、人材の育成に本当に力を入れている会社だと思います。この研修も私たちの思いや自主性を大切にしてくれて。すごく見守られていると感じます。あと、みんな、人がいい。研修中も「大丈夫?どう?」と声をかけてくださる先輩ばかりで、人の温かさを感じます。

小林

年次や部署も関係なく、仲間意識が強まる会社です。全社員が集まる中間経営方針発表会や忘年会では、お世話になった方が多すぎて回りきれず終わってしまうことも(笑)。本音で語り合えますし、誰かが困っているときには「俺、手伝うよ」と言ってくれる人が必ず現れます。仲間意識の高さは魅力ですね。

小松

自分も一番に感じるのは仲間意識の高さ。土木部の先輩はもちろん、他部署の先輩にも相談できる環境は珍しいのではと思います。それから、若い人に仕事をどんどん任せてくれる社風も魅力です。土木部でも2年目、3年目には現場代理人として責任ある立場を任せてくれることもあります。大変なこともありますが、すごく勉強になります。

石田

任せるといっても、放置はせず、見守る感じだよね?

小松

そうですね。「失敗も自分のためだから、怖がらずやってみろ」と言ってくれますね。

岡本

わかります。僕も次から次に仕事を任せてもらえて、進捗を報告すると、「次はこうしてみたら」とアドバイスをもらえる環境がありがたい。あと、皆さん、常に前向きで熱量が高いんです。そういう先輩たちを見ていると、自分ももっと頑張らなければと思います。

前田

会社全体が常にチャレンジしているよね。どんなことに対しても現状維持というものを良しとしない。だから、自分たちもチャレンジし続けられる。そこが面白いですね。「世界が注目する元気なまちをつくる」という目標も決して大げさじゃない。加和太なら、必ずやる。ぜひ、そういう思いを持った人たちに入ってきてほしいですね。

石田

今日は、みんな、ありがとうね。研修を担当した身として、みんなの成長を改めて確認できた座談会でした。